中国軍機が空自機に再び「異常接近」 東シナ海上空で 6月に続き

2025/07/10 20:32 

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 日本周辺の東シナ海上空で、中国軍機が航空自衛隊の情報収集機に異常接近し、つきまとうようにして飛行していたことが10日、複数の政府関係者への取材で判明した。2機の位置関係など詳しい状況について、防衛省が確認・分析を進めているという。

 発生は9日。東シナ海の公海上空を飛行していた電波情報などの収集を行う空自のYS11EB電子測定機に対し、中国軍のJH7戦闘爆撃機が異常接近した。機体や搭乗員に被害はなかった。2機の間に高度差はあったものの、数十メートルの距離まで接近したとの情報もある。

 中国機による自衛隊機への異常接近は6月7、8両日に確認されたばかり。太平洋上の公海上空で中国海軍の空母「山東」の動向を監視していた海上自衛隊のP3C哨戒機に対し、艦載機のJ15戦闘機が高度差のない状態で約45メートルの距離まで接近。J15はミサイルのようなものを搭載していたことも確認された。

 この際、日本政府は中国政府に「偶発的な衝突を誘発する可能性がある」として深刻な懸念を表明し、再発防止を厳重に申し入れた。【松浦吉剛】

毎日新聞

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