交際女性の胸の骨折った疑い 59歳逮捕 死亡の経緯捜査 東京

2025/07/11 12:20 

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 交際相手の50代女性に暴行して胸の骨を折るけがをさせたとして、警視庁捜査1課は11日、住所不定、職業不詳の斎藤恵介容疑者(59)を傷害容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。女性は暴行されたとされる数日後に死亡しており、顔など複数箇所を打撲していた。警視庁は死亡の経緯も慎重に調べている。

 捜査関係者によると、斎藤容疑者は2月11~12日ごろ、東京都や千葉県で、交際していた葛飾区青戸6の飲食店従業員、佐野香代子さん(当時54歳)を暴行し、肋骨(ろっこつ)数本を折る全治1カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。

 佐野さんは同14日午後、自宅のトイレで、意識を失って倒れているのを訪れた知人に発見された。病院に搬送されたが、同日中に死亡が確認された。

 司法解剖の結果、死因は外傷性くも膜下出血だった。佐野さんは骨折のほかにも顔や腹部などの全身の広い範囲を打撲しており、警視庁は暴行された痕とみて調べている。佐野さんは知人に、斎藤容疑者から過去に暴力を振るわれたと相談していたという。

 佐野さんは同12日に脇腹の痛みを訴えて病院を受診。斎藤容疑者も同行していた。佐野さんは医師に「(斎藤容疑者と)押し問答になり、背中をぶつけた」と説明したという。頭部のコンピューター断層撮影(CT)検査もしていたが、異常は確認されなかった。

 2人は12日に千葉市内のホテルに宿泊し、13日午前まで行動をともにしていたという。警視庁はその後の佐野さんの行動について、防犯カメラを解析するなどして調べ、斎藤容疑者のほかに暴行した人物がいないと判断したとみられる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】

毎日新聞

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