いまだに当初予算案通らず 市立中の全員給食が延期へ 大阪・守口

2025/07/11 17:19 

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 7月に入っても一般会計当初予算案が成立していない大阪府守口市で、来年2学期から計画されていた市立中学校の全員給食の実施が延期される見通しになった。11日は市議会本会議があり、2月議会の会期を8月1日まで延長した。会期延長は7度目。本会議後、田中実教育長は報道陣の取材に応じ、「予算案審議が進んでおらず、見送らざるを得なくなった」と述べた。

 市教委によると、市立中学校7校は、デリバリー方式の給食か弁当持参の選択制。市教委は3月、府内の多くの自治体の動きに合わせて全員給食実施の方針を示していた。

 本来は6月議会の補正予算案で関連費用を計上し、各校のランチルームなどの施設改修設計や調理委託業者選定などを進め、来年の夏休みに工事を実施。2学期から全員給食を開始する計画だった。

 しかし、2月議会で当初予算案自体に成立の見通しが立っておらず、業者選定や工事準備などが間に合わないと判断した。工事を夏休み実施とすると、実現は1年程度遅れる見通しという。

 瀬野憲一市長も報道陣の取材に応じ、予算案の専決処分について「8月中がタイムリミットと思っている。予算案は議決が大前提。議会に議決にしてもらいたい」と述べた。【稲垣淳】

毎日新聞

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