第一生命HD菊田社長「多様化で企業風土変えたい」 中途採用に注力
第一生命ホールディングス(HD)は2024年度の採用実績で、即戦力となる中途採用者数が初めてその年の新卒採用者の数を上回った。菊田徹也社長はその狙いについて、「長く国内生命保険事業一本でやってきて、社員の価値観が同質的になってきているという課題意識があった」と明かす。
24年度に中途採用された社員は新卒社員を10人ほど上回る約150人だった。現役の役員は4割が中途入社だ。社員や役員の給与・報酬は転職市場での市場価値で決めるため、部長級でも評価されれば役員並みの待遇になることもある。
経営層の意識も変わりつつある。これまで役員間では他の役員の担当分野に踏み込まないという暗黙のルールがあった。しかし、「(中途組は)そういう感覚のない人もいて健全なコンフリクト(衝突)が起きている。率直に言い合えるようになってきた」とプラスの変化を感じている。
国内保険事業の市場縮小が見込まれる中、海外保険事業や、福利厚生などの非保険領域に力を入れている。そうした事業の拡大に伴い、企業イメージの刷新も図る考えだ。
生保事業を手掛ける傘下の第一生命保険の社名は据え置くが、第一生命HDの社名は26年4月、「第一ライフグループ」に変更する。菊田氏は「中途採用の方が多い流れは変わらない。人材の多様化によって企業風土を変えていきたい」と先を見据える。【山口智】
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