知床観光船事故訴訟 遺族側、運航会社社長への尋問を申請 初公判

2025/09/04 16:44 

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 知床半島沖で2022年4月、乗員乗客全26人が死亡・行方不明となった観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故で、乗客の遺族らが運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が4日、札幌地裁であった。原告側は桂田社長本人への尋問を求め、小野瀬昭裁判長は「今後判断する」とした。

 原告側は桂田社長に同社の安全管理体制や、事故が起きた22年4月23日の本人の行動などを問いたい考え。原告代理人弁護士は「本人の尋問は当然必要。事実関係などを説明してもらう」とした。

 訴訟を巡っては7月1日付で新たに乗客1人の家族4人が追加提訴。原告は乗客15人の遺族ら計33人となった。【谷口拓未】

毎日新聞

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