エモい、メロい…略語・新語生み出すSNS 若者世代のストレスにも
文化庁による2024年度の「国語に関する世論調査」は、LINE(ライン)、X(ツイッター)などの交流サイト(SNS)を調査項目のメインに据えた。ほとんどの世代でおなじみとなったコミュニケーションツールで、略語や新語を生み出す源泉になっている。一方で、若者世代ではSNSがストレスになっている様子も浮き彫りになった。
SNSが日本語の文字や語句に影響を与えたか否かという問いに対して、89・3%が「影響があると思う」と答えた。このうち、どのように影響を与えるかという設問(複数回答)では、「略語が増える」が80・1%、「言葉の新しい使い方や新しい言葉が増える」が76・9%に上った。いずれも16~19歳では9割近い割合だった。
SNSでは若者世代を中心に近年、「了解」を「りょ」「り」と表す略語や、「エモーショナル(感情的)」から生まれた「エモい」、「メロい」(メロメロにさせるほど魅力的)などのスラングがよく使われている。こうした言葉への影響を実感しているとみられる。
一方で、ストレスを感じているのも若者世代のほうが多いようだ。家族や友人など仲間内や1対1でのSNS利用について「やり取りが面倒に感じることがある」と答えた人の割合は20、30代で6割近くに上っており、他の世代より高い割合だった。「相手の考えや感情が分かりにくい」と答えた人は16~19歳で75・0%に上った。
愛知県豊明市議会では余暇時間のスマートフォン使用を1日2時間以内を目安にするよう市民に促す条例が可決され、賛否両論の議論を呼んでいる。
SNSの問題に詳しい国際大の山口真一准教授(経済学)は「若者のメッセージアプリの利用が長時間化しており、非対面のコミュニケーションの面倒さや、相手の感情の分かりにくさに悩む機会も増えていることがうかがえる。各家庭で1日の利用時間を決めたり、『夜何時以降は使わない』という取り決めをしたりして、SNSと適切な距離感を保つことが重要だ」と話している。【西本紗保美】
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