津波被害の三重・鳥羽でマガキ出荷始まる 順調な生育に「ほっと」
7月30日に発生したロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震で津波の被害を受けた三重県内最大のカキ養殖産地、鳥羽市浦村町で1日、マガキの出荷が始まった。いかだから引き上げたカキを手にした養殖業者は「昨年はへい死がほとんどやったけど、生きとるんが多い」と順調な生育にほっとしていた。
養殖が盛んな生浦(おうのうら)湾では約2000台のいかだのうち、約370台が津波で300~400メートル押し流された。カキがつるしてあった1250台は被害が少ないとされていたが、実際に水揚げをするまで心配は尽きなかったという。
浦村かき組合の角田直樹委員長(58)は、いかだから7メートルのロープを引き上げ、カキの塊を手に取ると「へい死が少ない」とつぶやいた。角田さんによると、昨年は1本のロープで約8割がへい死した状況だったが、今年は2割程度に激減しているという。
大きめのカキの殻を開けると真っ白でみずみずしい身が姿を現した。「おいしそうや」と、ようやく笑みがこぼれた。へい死には高い海水温が影響しているという見解もあり、年末に向けて海水温が下がればカキの成長も進み、今シーズンの出荷に期待も高まる。
津波被害を受けた時は猛暑の夏だった。角田さんは「いかだの片付けはつらかった。53軒の組合員全員で乗り越えた。無事に出荷を迎えてほっとしている」と話した。
出荷は来年3月末ごろまで続く予定。浦村地区のカキ小屋で人気の「焼きガキ」は11月ごろから始まるという。【下村恵美】
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