トランプ米大統領は３日、自身のソーシャルメディアで、米政権が提案したパレスチナ自治区ガザ地区での和平計画を巡り、イスラム組織ハマスに対して、米東部時間５日午後６時（日本時間６日午前７時）までに合意するよう求めた。イスラエルは既に和平計画への支持を表明。イスラエルはハマスが受け入れない場合は壊滅を進める考えを示しており、ハマスの対応が焦点となっている。

　トランプ氏は投稿で、「ハマスは中東において長年、冷酷で暴力的な脅威となってきた」と指摘。「ラストチャンスである合意が成立しなければ、誰も見たことがない地獄がハマスに降りかかる」と主張し、計画に同意するよう迫った。

　米政権は９月２９日、２０項目からなる戦争終結や戦後統治などに関する計画を公表。トランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相は同日、ホワイトハウスで会談し、イスラエル側は支持する意向を表明した。カタールなどアラブ諸国なども計画を歓迎し、ハマスに受け入れるよう説得を続けている。【ワシントン松井聡】