福間香奈清麗、棋士編入試験を再受験 初の「女性棋士」誕生なるか

2025/11/04 17:38 

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 日本将棋連盟は4日、福間香奈清麗(33)=女流6冠=から申請された棋士編入試験の受験申し込みを受理したと発表した。若手の四段棋士5人と対局し、3勝すれば女性初の棋士誕生となる。福間清麗は2022年にも受験し、この時は初戦から3連敗して不合格だった。再挑戦を決断した福間清麗は「このたび編入試験に挑戦させていただくこととなりました。全力を尽くします」とのコメントを出した。

 試験対局は26年1月から1カ月に1局ずつ行われ、試験官(対局相手)は順番に山下数毅四段(17)、片山史龍四段(21)、生垣寛人四段(22)、岩村凜太朗四段(19)、炭崎俊毅四段(17)が務める。

 福間清麗は10月6日に指した王位戦予選で浦野真彦八段(61)に勝ち、直近の公式戦の成績を10勝5敗として2度目の受験資格を獲得した。合格すればフリークラスの四段となり、規定の成績を上げれば名人戦の予選に当たる順位戦のC級2組に昇級できる。

 福間清麗は04年に棋士とは別制度の女流棋士になり、11年には棋士養成機関の奨励会1級に編入。その後、女性で初めて三段に昇段し、三段リーグを5期戦ったがプロ入りはかなわなかった。

 女流棋士では同じく元奨励会三段の西山朋佳白玲(30)も24~25年に棋士編入試験に挑んだ。しかし、2勝2敗で迎えた最終第5局に敗れ、あと一歩のところで棋士の座を逃した。【新土居仁昌】

毎日新聞

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