中部電力「全社挙げて対応」 浜岡原発データ不正で立ち入り検査

2026/01/26 21:01 

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 中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計の目安となる「基準地震動」のデータを不正に操作した問題で、原子力規制委員会は26日、名古屋市東区の中部電本店に立ち入り検査に入った。関連文書や記録の確認、不正に関与した社員らへの聞き取りなどを進め、安全性への影響や悪質性を判断する。

 規制委による中部電への立ち入り検査は、昨年12月に規制委が浜岡原発3、4号機の再稼働に向けた審査を停止して以来初めて。検査は全体で年単位を要する見込みで、地震動の計算を行った外部委託先の点検も検討しており、不正の経緯や組織的関与の有無などを詳しく調べる。

 26日午後、規制委事務局の原子力規制庁の職員5人が検査に入り、担当者が「検査拒否や妨害、虚偽陳述は罰則対象となる。真摯(しんし)に対応することを求める」と述べた。規制委側は検査対象となる部署を確認し、関連文書や不正に関与した社員などをリスト化して提出するよう中部電に求めた。

 応対した中部電の豊田哲也・原子力本部長兼浜岡原発所長は「基準地震動策定に携わっていただいた皆様を裏切る形となり大変申し訳なく思う。全社を挙げて対応する」と頭を下げた。

 中部電は今月5日、浜岡原発3、4号機の再稼働に向けた規制委の審査で、耐震設計などのもとになる基準地震動のデータを恣意(しい)的に選定し、過小評価する不適切行為をした疑いがあると発表していた。【川瀬慎一朗】

毎日新聞

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