ロッテのルーキー西川史礁、プロ初安打が逆転打 「持ち味出せた」

2025/03/28 21:31 

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 ◇○ロッテ8-2ソフトバンク●(28日・みずほペイ)

 ロッテのルーキー西川史礁が、開幕スタメンを勝ち取った上に、勝ち越しの適時打を放つ活躍を見せた。プロ初安打が決勝打というおまけもつき、「持ち味を出せたのでホッとしています」と喜んだ。

 チームは五回まで、ソフトバンク先発の有原航平に完全に抑えられていた。だが、1点を追いかける六回に一気に目覚める。3連打で追い付くと、西川は有原の3球目をとらえ、前進守備だった内野陣の頭を越える左前打に。「良い場面で打てて良かった」と笑顔も見せた。

 プロ初先発が告げられたのは27日の練習前だった。西川は「自分の名前を探したら見当たらなくて焦っていたら、ボードの一番上(1番の打順の所)にあったので驚きました」。初々しさも残る。

 四回には守りでも魅了した。2死一、二塁のピンチで、周東佑京の安打を捕球すると、左翼から矢のような送球で、二塁走者を本塁タッチアウトにした。

 青学大の先輩でもあるソフトバンクの小久保裕紀監督は試合後、「西川の守備でしょう、今日はあのプレーが大きかった」。敵将もうなる好守だった。

 西川は長打力が魅力で、大学時代には日本代表にも選ばれた実績を誇る。昨秋のドラフト会議では競合の末に1位でロッテ入り。オープン戦は打率4割台と結果も残してきた。

 目標は新人王と語る西川は「どんどん自信を持ってプレーできるようになるのでよかった」。吉井理人監督が「若手に期待したい」という今季。早速、若い力が躍動した。【林大樹】

毎日新聞

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