<みんなの高校ラグビー>初出場の長崎北「ライバル倒し団結力で全国へ」 高校7人制ラグビー
22日に長野県上田市で開幕した全国高校7人制ラグビー大会に長崎北が初出場する。長年、全国への道を阻まれてきたライバル校、長崎北陽台を破ってつかんだ待望の舞台。勢いに乗って躍進を目指す。
◇ライバル校を破る
長崎の高校ラグビー界で変化が見られたのは今年の初めだった。1月にあった新人戦の県大会決勝で、長崎北が長崎北陽台に10―8で勝利した。
長崎北陽台は、直前の全国高校ラグビー大会(花園)に出場した全国大会常連校。九州を中心としたラグビー関係者の間に驚きが広がった。
両校は4月にあった7人制大会の県大会決勝で再び激突。長崎北は後半終了間際に逆転し、31―28で長崎北陽台に競り勝って、7人制では初となる全国行きの切符を手にした。
◇部員数減も経験
長崎北は、長崎市の中心部から少し離れた高台にある。国公立大学を目指す生徒が多い進学校で、グラウンドは細長く、野球部、サッカー部との共用だ。
選手は自宅通学のため、平日の練習時間は2時間程度。朝練の時間を使ってウエートトレーニングをしたり、全国大会出場経験のあるボディービルダーの指導を受けたりするなどして体を大きくし、チーム力を強化してきた。
長崎北OBの向井雄一郎監督は「部員数が少なくギリギリの時代もあった。多くの選手が集まった今、長崎北陽台に勝ちたいという思いはチーム内で強く、結果が出たことは自信になった」と振り返る。
◇決定力と団結力で全国へ
今年のチームは、トライを取れる決定力のあるバックスがそろっている。
副将で向井監督の息子のSO向井悠人選手(3年)が攻撃を組み立ててチームをけん引し、WTB道端幹大選手(同)らに素早く展開して、スペースで勝負を仕掛けることをスタイルにしている。
道端選手は「重要な役割と思っている。全国の選手に負けないように、チームの流れや雰囲気を変えられる選手でありたい」と話す。
そしてチームの最大の強みが「団結力」だ。
3年生18人のうち15人が、中学時代まで長崎ラグビースクールに所属していた。小学校、中学校時代に全国大会を経験した選手も多かったが、県外のラグビー強豪校へ進学することなく、「打倒、長崎北陽台」を合言葉に長崎北に集った。
向井選手は「中学の時から長崎北陽台を倒すと話してきた。ラグビーに対する選手間の考え方が深まってきている」と手応えを語る。
23日の予選では、若狭東(福井)、東海大甲府(山梨)と対戦する。
主将のSH北嶋勇翔選手(同)は「全国レベルの選手のプレーを感じられることは学びが多く、秋にある花園予選に向けた経験と財産にもしたい。大会では予選リーグ突破とベスト4を目指す」と意気込んだ。【林大樹】
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