秋篠宮ご夫妻が原爆慰霊碑に供花 高校生平和大使らと懇談

2025/07/23 18:12 

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 秋篠宮ご夫妻は23日、広島市の平和記念公園で原爆慰霊碑に供花された。全国高校総合体育大会(インターハイ)の総合開会式に出席するための広島訪問。24日の開会式を前に原爆の犠牲者を追悼し、平和の大切さを国内外に広める活動を続ける若者と交流した。

 ご夫妻は広島での最初の訪問先として慰霊碑に向かい、白い花束をささげた。セミの鳴き声が響き、夏の強い日差しが照りつける中で拝礼。その後、原爆資料館に集まった「高校生平和大使」ら10~20代の若者と懇談した。

 戦争体験者の記憶や資料に基づいて戦前戦後の白黒写真をカラー化している庭田杏珠さん(23)は、色づいた家族だんらんの写真などを示しながら説明。秋篠宮さまは「カラーになり、その時の日常がより伝わってきますね」と感心した様子。高齢の体験者と対話を重ね、伝えられた「記憶の色」を大切にしているという庭田さんに、秋篠宮さまは「一回一回(の対話)がとても貴重な経験ですね」と応じていた。

 平和大使ら高校生が自分なりの核抑止力についての考え方を語る場面もあり、ご夫妻は真剣な表情で聴き入っていた。【山田奈緒】

毎日新聞

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