同時につき上げた拳 三菱自動車岡崎バッテリーの成長 都市対抗
◇第96回都市対抗野球大会2回戦(3日・東京ドーム)
◇○岡崎市・三菱自動車岡崎3―1仙台市・JR東日本東北●
109球目。岡崎市の秋山翔は最後の打者を左飛に打ち取ると、捕手の西川尚希とほぼ同じタイミングでガッツポーズを見せた。無四球8奪三振1失点での完投勝利。「入社してから一番良かった」と静かに喜んだ好投で、チームを2年ぶりの準々決勝に導いた。
制球力とテンポの良さがさえた。左打者が5人並ぶ仙台市打線に対し、序盤は内角を攻め、さらに低めに集める。丁寧に打たせて取りつつ、要所では「走っていた」というツーシームで三振を奪い、五回まで完璧に抑えた。
先制点をプレゼントしたのは西川だ。五回2死一塁、真ん中低めの直球を左翼スタンドに運んだ。「後につなごうとしたのがたまたま入ってくれた」と謙遜する、値千金の一発だった。
グラウンド整備を挟んだ六回。秋山が初安打を許し、犠打と適時打で1点を返された。クイックモーションでの制球が甘くなった。
だが、そこから冷静だった。相手の2番打者に6球ファウルで粘られながら、秋山は「低めにしっかり直球を投げれば抑えられる」と我慢する。西川の構えた外角低めで狙い通り内野ゴロとし、最少失点にとどめた。
秋山は入社7年目、西川は6年目。主力としてバッテリーを組んで4年ほどになる。秋山は西川を「物腰が柔らかく誰からも慕われる。本当にキャッチャー向き」といい、西川は「練習の取り組みでも素晴らしい部分があり、安心して見ていられる」と話す。
昨夏は1回戦で先発した秋山が打ち込まれ、二回途中7失点。強い球を投げようとして力んだ反省から、今季はストライクゾーンで勝負するための制球力を磨いた。西川は「バランス良く3球で2ストライク1ボールのカウントをつくれている」と変化を感じる。
この日は最後まで複数の球種を織り交ぜて打者の目線を外し、走者が出た局面では西川がマウンドに駆け寄り一呼吸つかせた。全国の舞台で成長を示した2人に、守りを身上とするチームを率いる梶山義彦監督は「うちらしい勝ち方」と目を細めた。【高橋広之】
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