確定申告の税理士費用上昇、ピークは3月第2週 料金抑えるには

2025/01/20 12:36 

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 フリーランスや副業の増加で確定申告する人が増え、税理士費用が上昇している。2~3月の申告期間を前に、専門家のマッチングサイトを運営するミツモア(東京都中央区)が、直近3年間の税理士費用を分析した。1月中は申告作業を比較的安い費用で依頼できるため、狙い目という。

 2022~24年に税理士らを紹介するサイト「ミツモア」を通じて確定申告にかかる税理士費用の見積金額を調査し、約17万5000件を集計。23年は前年比5%、24年は8%も値上がりしていた。

 23年12月から24年3月を週ごとにみると、1月まではほぼ同水準の金額で推移し、2月に入ると上昇を始め、申告期限が迫る2月第4週から3月第2週にピークを付けた。この期間の費用は1月第5週と比べ、約1・4倍だった。

 税理士費用の相場はどの程度なのか。

 24年の見積価格の中央値をみると、年間の売り上げや業種によって違うようだ。売り上げが「300万円未満」ではどの業種も10万円程度だったが、売り上げが「5000万円以上」では、「建設・工事」の20万円台から「金融」の40万円台まで、業種によって幅があった。

 税理士への発注のピークは1月第3週。早期に受注を打ち切る税理士もいるため、ミツモアは「1月末までに相談を済ませておくと安心です」と助言している。【嶋田夕子】

毎日新聞

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