日露の交流施設が活動停止に? ロシアが政府間覚書の履行中止命じる

2025/01/19 20:10 

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 ロシア政府は、日本政府が露国内で日本語教育などを行ってきた「日本センター」の設置や運用に関する日本側との覚書の履行中止を命じた。これにより、センターの活動が停止される可能性がある。ウクライナ情勢を巡り、対露経済制裁を続ける日本をけん制する狙いがあるとみられる。命令は15日付で、政府公式サイトで17日に公表された。

 日本外務省によると、日本センターは日露間の経済分野で活躍する人材の育成などを目的に、日本政府が1994~2001年にモスクワや極東ハバロフスクなど6カ所に設置した。日本語のほか、経営や観光などの各分野で講座を開き、訪日研修の機会も提供していた。

 今回の命令に先立ち、日本政府は10日、追加の対露制裁として、ロシアの11個人や29団体などの資産凍結を発表していた。【モスクワ山衛守剛】

毎日新聞

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