米国防長官、トランプ氏の敵に「報復」 元制服組トップの警護剝奪
米国のヘグセス国防長官は28日、米軍制服トップだったマーク・ミリー前統合参謀本部議長(退役陸軍大将)に対し、要人警護の対象から外し、機密情報にアクセスする資格「セキュリティークリアランス」を取り消すと通知した。国防総省報道担当者が明らかにした。
ミリー氏は第1次トランプ政権時に就任したが、トランプ大統領に批判的だった。トランプ氏の「忠臣」とされるヘグセス氏による「報復」の色合いが強い。
報道担当者によると、ヘグセス氏は、ミリー氏の在任中の行動などを調査するよう内部監査部門に指示。それを踏まえ、「大将」からの降格を審査するのが適切かを判断するという。
ミリー氏は陸軍出身で、2019~23年に1期目のトランプ氏とバイデン前大統領の下で統合参謀本部議長を務めた。トランプ氏との関係は任期中に悪化し、退任時に「我々は独裁者になりたい者のために忠誠を誓うわけではない」など、トランプ氏への批判と受け取れる発言をした。著名記者ボブ・ウッドワード氏の著書「ウォー(戦争)」には、退任前のミリー氏がトランプ氏を「根っからのファシスト」と呼んだことなどが記されている。
一方、トランプ氏もミリー氏を繰り返し批判してきた。2期目の就任直後も、ソーシャルメディアへの投稿で、ミリー氏らの名前を挙げて「お前はクビだ」などと宣告していた。
米FOXニュースによると、ミリー氏への警護は、20年に米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した後、イランの報復を警戒して行われていた。国防総省内にはミリー氏の肖像画が2枚あったが、トランプ氏の2期目の就任当日に1枚が撤去され、陸軍参謀総長としての功績をたたえて飾られていたもう一枚も撤去される予定だという。
ミリー氏は、トランプ氏が政権に返り咲けば「報復」の対象となる懸念があるとして、バイデン氏が退任当日の1月20日に「予防的恩赦」を与えた一人だった。【ワシントン西田進一郎】
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