中露外相がウクライナ情勢巡り意見交換 米露協議の内容も説明か

2025/02/21 07:23 

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 中国の王毅外相兼共産党政治局員は20日、訪問中の南アフリカ・ヨハネスブルクでロシアのラブロフ外相と会談した。中国外務省によると、双方は戦略的協力のさらなる推進を確認。ウクライナ情勢についても意見を交わした。

 会談で王氏は「情勢がいかに変わろうとも、中露の友好の基盤が崩れることはない」と中露の蜜月ぶりを強調。米国第一主義を掲げるトランプ政権を念頭に「(中露)双方は国連を中核とする国際体制を堅持し、平等で秩序ある世界の多極化を推進すべきだ」と呼びかけた。ラブロフ氏も「ロシアと中国は共に多極主義を堅持しており、複雑で混乱した世界における安定要因となっている」と応じたという。

 会談ではウクライナ情勢も議題に上った。戦争終結に向けて、中東サウジアラビアの首都リヤドで18日に開催された米露高官協議の内容についても中国側に説明したとみられる。

 ロシア国営タス通信によると、両外相は王氏が近くモスクワを訪問し、再び会談することでも合意した。【北京・岡崎英遠】

毎日新聞

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