トランプ氏、EUの報復措置に「対抗」 鉄鋼・アルミニウム関税

2025/03/13 10:07 

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 トランプ米大統領は12日、米国が発動した鉄鋼・アルミニウム関税に報復措置を表明した欧州連合(EU)に対し「もちろん、対抗するつもりだ」と述べ、一段の関税引き上げなどを検討する考えを示した。自動車分野での貿易不均衡を問題視し、米国への自動車輸出が多い日本にも言及した。ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。

 トランプ氏は「問題は我が国がこれまで対抗しなかったことだ。EUは米国を利用するために設立された」と述べ、米国が貿易問題でEUから不当な扱いを受けているとの持論を展開。「彼らは我々の車を持たないが、我々は彼らの車を持っている。彼らは我々の農産物を受け入れないが、我々は受け入れている」と述べ、特に自動車や農業分野での不満を強調した。

 自動車貿易に関しては「彼らは何百万台もの車を(米国に)持ち込んでいる。恐らく最も大きいのは日本だ」と述べ、2024年の対米自動車輸出(国別)がメキシコに次ぎ2番目に多かった日本を名指しした。

 トランプ米政権は12日、全ての国を対象に25%の鉄鋼・アルミ関税を発動。EUは同日、第1次トランプ政権時代に発動した米国産二輪車などへの報復関税を4月1日に復活させる措置を発表した。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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