トランプ氏「一時停戦はロシア次第」 合意目指し米特使が訪露へ

2025/03/13 10:16 

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 トランプ米大統領は12日、ウクライナが受け入れた米国提案の一時停戦について、「今はロシア次第だ」と述べた。「ロシアにとって経済的に非常に悪いこともできる」とも語り、一時停戦に応じない場合は追加の経済制裁も排除しない姿勢を示した。ホワイトハウスのレビット大統領報道官によると、ウィットコフ中東担当特使が今週ロシアを訪れ、一時停戦の合意を目指すという。

 米国とウクライナの高官は11日のサウジアラビアでの協議で、ロシアが同時に実施することを条件に、30日間の一時停戦で合意。ロシアの対応が焦点となっている。ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、ロシア側と電話協議した。

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、ウクライナとの合意について、「大きな成功だ」と評価。ロシアも合意して停戦が実現すれば、「再び戦争に戻ることはないと思う」と主張した。

 記者団からロシアに圧力をかけるかを聞かれ、「もちろんできる」と説明。経済制裁を念頭に、「ロシアにとって壊滅的な打撃になるだろう。しかし私は平和を望んでいるので、そんなことはしたくない。どうなるか見てみよう」と述べた。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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