ローマ教皇選挙、初日は決まらず 礼拝堂の煙突から「不選出」の黒煙

2025/05/08 04:07 

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 世界14億人のキリスト教カトリック信徒のトップを決めるローマ教皇選挙(コンクラーベ)は7日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で枢機卿による1回目の投票を実施したが、新教皇は決まらなかった。

 投票総数の3分の2以上の票を得る候補者が出ず、礼拝堂の煙突から「不選出」を知らせる黒煙が上がった。8日以降、選出されるまで1日に最大で4回の投票を繰り返す。

 コンクラーベでは、教皇に次ぐ高位聖職者の枢機卿の中から秘密投票で新教皇を選ぶのが慣例となっている。新教皇が決まれば礼拝堂の煙突から白煙を、決まらない場合は黒煙を出して周知する。

 ローマ教皇庁によると、7日は選挙権を持つ80歳未満の枢機卿135人(日本人2人を含む)のうち、病欠の2人を除く133人が投票に臨んだ。枢機卿たちは午前中にサンピエトロ大聖堂でコンクラーベのためのミサを行った後、午後4時半(日本時間7日午後11時半)ごろに礼拝堂に入場した。

 午後7時ごろに結果を知らせる煙が出るとされていたが、黒煙が上がったのは午後9時ごろだった。【バチカン福永方人】

毎日新聞

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