ポルトガルでケーブルカー脱線 少なくとも死者16人、けが21人に

2025/09/04 18:23 

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 ポルトガルの首都リスボンで3日、ケーブルカーが脱線して建物に衝突する事故があり、ロイター通信によると、少なくとも16人が死亡、21人が負傷した。ロイターは一時、死者が17人に上ったと報じたが、後に修正した。

 ポルトガル公共放送RTPなどによると、運行する企業はメンテナンスを規定通り行っていたと主張している。ただ、当局はブレーキが故障していた可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。当時、ケーブルカーは満席で40人以上が乗っていたという。

 事故を受け、ポルトガル政府は4日、国として喪に服すことを決めた。レベロデソウザ大統領は「遺族に哀悼と連帯の意を表し、事故原因の速やかな解明を望む」との声明を出した。

 事故があったのは、市中心部と観光名所「サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台」の間を走る人気路線「グロリア線」。1885年に開業し、年間300万人が利用するという。【ブリュッセル岡大介】

毎日新聞

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