米国務省「日本防衛への関与揺るぎない」 中国に日米の結束強調

2025/11/21 16:27 

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 米国務省のピゴット副報道官は20日、X(ツイッター)で「日米同盟や日本の施政下にある尖閣諸島を含む日本防衛に対する我々の関与は揺るぎない」と投稿した。台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁を巡り中国が強硬姿勢を続ける中、日米の結束をアピールした形だ。

 ピゴット氏は中国を念頭に、台湾海峡や東シナ海、南シナ海での武力や威圧による一方的な現状変更の試みに「断固として反対する」と表明。日米同盟は「インド太平洋の平和と安全の礎だ」と強調した。

 グラス駐日大使も20日、Xへの投稿で、中国による日本産水産物の輸入規制を「威圧的な手段」と指摘。茂木敏充外相と会談し、「日米同盟は揺るぎない」と伝えた。

 一方、トランプ大統領は中国の一連の対応について、批判していない。10日の保守系FOXニュースのインタビューで、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事がXに首相答弁を巡って「汚い首は斬ってやる」などと投稿した問題で、司会者から「中国は友人ではない」と水を向けられると「多くの同盟国も我々の友人ではない。貿易で中国以上に我々を利用してきた」と述べた。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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