韓国の海洋水産相が辞意表明 旧統一教会から金品受け取った疑惑

2025/12/11 09:44 

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から不正な金品を受け取った疑惑が指摘されている韓国の田載秀(チョンジェス)海洋水産相が11日午前、記者団の取材に応じ、辞意を表明した。韓国メディアが伝えた。金品の受け取りは否定しているが、「政府が動揺してはいけない」と辞意の理由を説明した。

 旧統一教会からの資金提供を巡っては、他の閣僚や与党「共に民主党」の現職や元職の国会議員の疑惑も報じられている。これまで最大野党「国民の力」側と教団の癒着疑惑に対して捜査が進んできたが、警察当局は与党側への捜査も開始。韓国政界全体を巻き込んだ問題に発展しつつある。

 田氏は、教団側から2018~20年に現金とブランド品の時計を受け取った疑惑が指摘されている。保守系の大手紙「朝鮮日報」は、教団側が悲願としてきた、日本と韓国南東部・釜山を結ぶ「日韓トンネル」構想に関連して、田氏に便宜を図ってもらおうとしたと伝えた。田氏は当時も釜山の選挙区選出の国会議員だった。

 李在明(イジェミョン)大統領は10日、旧統一教会の問題に関連して、与野党を問わず厳しく捜査すべきだとの考えを示している。また李氏は旧統一教会を念頭に、解散命令を含む法的措置を検討するよう閣僚に指示していた。

 旧統一教会総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)被告は尹錫悦(ユンソンニョル)前政権から便宜を受けるため政権側に金品を贈ったとして、政治資金法違反罪などで起訴され、公判中。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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