タリバンが報復で「大規模攻撃」 パキスタンはカブール空爆で応戦

2026/02/27 09:10 

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 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は26日夜、隣国パキスタンによる空爆への報復として、軍基地を標的とした「大規模な攻撃」を開始したと発表した。これに対し、パキスタン軍はアフガンの首都カブールの軍施設を空爆するなどして応戦し、緊張が高まっている。

 タリバンの報道官は26日、X(ツイッター)で「(国境線沿いに)大規模な攻撃を開始した」と投稿した。タリバン暫定政権はその後の声明で、パキスタン兵55人を殺害したと主張。「計画通りに目標を達成した」としている。

 一方、パキスタン軍も応戦し、タリバン兵133人を殺害したとしている。治安当局筋によると、軍はカブールやアフガン南部カンダハルなどの軍事施設や弾薬庫などを空爆した。パキスタン軍による首都への空爆は異例で、事態の悪化が懸念される。

 双方の間では、昨年10月以降、武力衝突が断続的に発生している。

 今月21日にはパキスタン軍がアフガン東部の武装組織の隠れ家など計7カ所を標的に攻撃したと発表。国連によると、この攻撃で少なくとも民間人13人が犠牲となり、タリバンは報復措置を示唆していた。

 パキスタン国内では過激派によるテロ攻撃が相次ぎ、政府はアフガンが越境テロの温床になっていると主張。タリバンが取り締まりを怠っていると非難を強めてきた。一方、タリバンはこうした主張を否定している。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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