高市内閣が発足 初入閣10人、女性は2人 自維連立政権スタート
第219臨時国会が21日に召集され、自民党の高市早苗総裁が衆参本会議の首相指名選挙で、第104代首相に選出された。女性の首相就任は憲政史上初。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、高市内閣が発足した。公明党の連立離脱を受け、自民と日本維新の会による新たな枠組みの連立政権がスタートした。閣僚の顔ぶれでは片山さつき元地方創生担当相を女性初の財務相に起用したが、首相を除くと女性は2人にとどまった。初入閣は10人。
維新は閣僚は出さず、政策協定に基づいて政権運営に協力する「閣外協力」にとどめる。自民単独による内閣は1998~99年の小渕恵三内閣以来。
高市氏は21日夜、首相官邸で記者会見し、新内閣の基本方針や今後の重点政策などについて説明する。物価高対策を裏付ける2025年度補正予算案の編成も指示する見通し。
高市氏は維新の吉村洋文代表(大阪府知事)と官邸で党首会談を行い、組閣本部で新内閣の陣容を決定。自民総裁選を争った茂木敏充元幹事長を外相に再登板させ、林芳正官房長官を総務相、小泉進次郎農相を防衛相に充てた。日米関税交渉を担当した赤沢亮正経済再生担当相を経済産業相に、城内実経済安全保障担当相を経済財政担当相に横滑りさせた。内閣の要となる官房長官には保守理念を共有する木原稔前防衛相を起用した。
金子恭之元総務相を国土交通相で再入閣させた。連立離脱で公明は12年以降占めていた国交相ポストを手放した形で、自民の国交相確保は09年以来16年ぶり。
初入閣組は10人で、小野田紀美参院議員を経済安保担当相に、平口洋元副法相を法相に充てるなどした。小野田氏には新設の「外国人との秩序ある共生社会推進担当」も兼務させた。
派閥裏金事件に関与した議員の入閣は見送ったものの、同事件で政治資金収支報告書に不記載のあった佐藤啓参院議員を官房副長官に起用した。
衆院での首相指名選挙では、高市氏が維新や無所属議員の協力を得て237票を獲得し、1回目の投票で過半数の233を超えた。参院では1回目の投票で誰も過半数を得られず、高市氏と立憲民主党の野田佳彦代表による決選投票となった。決選投票では高市氏125票、野田氏46票、無効票47票、白票28票だった。【飼手勇介、神山恵、大野航太郎】
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