国民・榛葉氏「時限爆弾じゃなくて」と苦言 定数削減巡り議論促す

2025/12/05 17:53 

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 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は5日の記者会見で、自民党と日本維新の会が提出した衆院議員定数の削減法案について、削減方法がまとまらない場合の「自動削減条項」に関心が集まっていることに言及し、「時限爆弾じゃなくて、どういう選挙制度にするのか議論をしなきゃいけない」と苦言を呈した。

 自動削減条項では、法施行後1年以内に与野党協議で具体的な削減方法について結論が得られなければ、小選挙区25、比例代表20を削減すると記載。自民内からも「進め方が乱暴」などの異論が出ている。

 一方、国民民主は選挙区の定数を複数にし、有権者は複数の候補者に投票する「中選挙区連記制」の導入を提唱。選挙制度改革と定数削減を合わせて議論するよう求めている。

 榛葉氏は、民意の多様化に伴って多党化している実態と現状の選挙制度が合っていないと指摘。「時限爆弾の話じゃなくて、本当の選挙制度は何がいいのかを報道してほしい。我々はね、別に時限爆弾なくたって、しっかり議論する」と記者団に述べた。【安部志帆子】

毎日新聞

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