将棋・森内俊之九段、通算1000勝達成 史上11人目

2025/02/20 18:26 

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 将棋の森内俊之九段(54)が20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局に勝ち、公式戦通算1000勝(636敗)を達成した。2023年12月の丸山忠久九段(54)以来で史上11人目。

 森内九段は名人8期、王将1期など通算タイトル獲得12期を誇り、十八世名人の資格を持つ。名人戦順位戦では、A級に名人在位を含めて22期在籍したが、降級が決まった後の17年3月末に順位戦を指さない「フリークラス」への転出を宣言した。24年度は銀河戦と達人戦で4強入りし、竜王戦でも最高クラスの1組に所属するなど活躍を続けている。

 森内九段は「1000勝は大きな数。長い間、プロ棋士として対局してきた積み重ねで、これだけ長くできたのは周りの人の支えがあったからこそ。将棋に打ち込んでいくことに関しては若い頃と変わらない気持ちがある。いろんな棋戦で活躍できるように精進していきたい」と喜びを語った。心に残る勝利に羽生善治九段(54)から初めてタイトルを奪った03年の第16期竜王戦七番勝負を挙げ、「羽生九段とは子供の頃からずっと戦ってきてずっと勝てなかった。一つの壁を越えたという意味で印象深い対局だった」と振り返った。【丸山進】

毎日新聞

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