福島第1原発で溶け落ちた燃料デブリ、報道陣に公開 原子力機構

2025/02/21 00:00 

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 日本原子力研究開発機構は20日、東京電力福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を報道陣に公開した。燃料デブリは2024年11月に東電が原発事故後、初めて試験的に回収し、機構の大洗研究所などで分析している。実物の公開は初めて。

 機構によると、受け入れた燃料デブリは長辺約9ミリ、短辺約7ミリ。切断し、物質の微細な構造を明らかにできる大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)など4カ所にも配分して調査している。

 20日は直径約2ミリのかけらなどを公開した。CT(コンピューター断層撮影装置)や電子顕微鏡で表面を調べ、ウランや鉄、ニッケルなどが検出されたという。

 機構の担当者は「分析は順調に進んでいる。各機関と連携しながら結果をまとめたい」と話した。【川島一輝】

毎日新聞

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