「小さな火も逃さず」 山林火災鎮火にドローン活躍 奈良

2025/03/13 08:45 

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 奈良県川上村で10日、山林火災が発生し、約49時間後の12日午後3時ごろにようやく鎮火した。焼失面積は8ヘクタール。人的被害や建物への延焼はなかった。現場の状況把握に一役買ったのはドローン。県広域消防組合は12日、現場監視を続けた同組合ドローン隊が撮った写真を公開した。

 使ったドローンは中国製の産業用「マトリス30T」。夜間飛行ができる他、赤外線センサーで物体の温度を測ることで小さな火を検知する「サーマルカメラ」を搭載。防災用ドローンとして全国で使われており、同組合は2023年に導入した。

 10日の発生直後やその日の夜も、サーマルカメラで煙や闇に隠れた小さな火も逃さず把握できた。11日の鎮圧や12日の鎮火の際も残り火の確認に活躍した。【皆木成実】

毎日新聞

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