長崎・佐々町長ら3人を起訴 官製談合防止法違反など 長崎地検

2025/03/28 18:56 

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 長崎県佐々町発注の公共工事の指名競争入札で業者に価格を漏らしたとして、長崎地検は28日、町長の古庄剛容疑者(77)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害罪で起訴した。また、古庄被告と共謀したとして、いずれも同町の無職、山口情二(62)、木田栄三(53)両容疑者を公契約関係競売入札妨害罪で起訴した。地検は3人の認否を明らかにしていない。

 起訴状によると、2024年7月26日にあった町営住宅の給水管改修工事の指名競争入札で、古庄被告が山口被告に最低制限価格が約1657万円だと電話で教示。山口被告が最低制限価格に近い金額を木田被告に伝え、木田被告が代表取締役を務めていた建築会社に1659万円で落札させたとしている。

 弁護人によると、古庄被告は山口被告に価格を漏らしたことを認め、辞職の意向を示しているという。

 3人の起訴を受け、同町の中村義治副町長は取材に「大変残念」などと語った。【百田梨花、松尾雅也】

毎日新聞

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