なぜ女性は男性より甘党な傾向? 奈良女子大チームが原因解明
奈良女子大(奈良市)の鷹股亮教授(生活健康学領域)らの研究グループは、女性ホルモンのエストロゲンが甘味の嗜好(しこう)性を高めることをラット実験で突き止めた。「肥満などの生活習慣病の予防は性差を考慮することが重要。女性は閉経や性周期に伴うホルモン環境の変化に応じた対応が求められる」と指摘している。
人間を含め動物は、雄より雌の方が甘味を好む傾向があると報告されていたが、性ホルモンが関与しているかは分かっていなかった。
実験は、卵巣を摘出して内因性エストロゲンを欠乏させたままの「欠乏ラット」と、エストロゲンを補充した「補充ラット」で実施。水、飼料、カロリーのない人工甘味料、カロリーのある砂糖水を自由に摂取させて摂取量を計測した。補充ラットは人工甘味料と砂糖水を多く摂取し、飼料をあまり食べなかった。
エストロゲンは主に卵巣から分泌され、生殖器官の発育や維持に重要な役割を果たす。思春期から分泌量が多くなり、性周期により変動する。20~30代でピークに達し、更年期に急激に減少。閉経を迎える。
エストロゲンが甘味嗜好性を高めるメカニズムの解明が次の課題となる。
今回の研究では、甘味の嗜好性に脳内麻薬様物質の内因性オピオイドが関与している可能性も示された。具体的には薬物投与によりオピオイドの働きを停止させると甘味嗜好性も消えた。脳内報酬系のメカニズムが働いている可能性があるという。
研究成果は、院生の小杉夏実さんを筆頭著者に欧州薬理学ジャーナルに掲載された。【大川泰弘】
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