アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地、兵庫・西宮北高が初の一般開放へ

2025/10/01 15:17 

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 アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の「聖地」として知られる兵庫県西宮市の県立西宮北高校(北高)が11月23日、一般向けに初めて学校開放イベントを実施する。2027年3月末の閉校を前に、学校を愛するファンや地元住民への「恩返し」としている。

 小説の涼宮ハルヒシリーズは03年に始まり、06年にはアニメ化された。累計2000万部を超える人気作だ。北高はハルヒたちが通う高校のモデルであり、原作者・谷川流(ながる)さんの出身校でもある。北高によると、これまで国内外のファンから問い合わせや来訪が相次いでいたが、学校を一般開放したことはなかった。

 学校開放は午前9時▽同11時▽午後1時▽同3時からの計4回。各回2時間、250人ずつ計1000人を受け入れる。探究学習の一環として在校生がファン向けの企画を準備中で、生徒の案内で校舎内外を散策して写真を撮ったり、生徒が作ったAR(拡張現実)をスマートフォンで体験したりできる。

 同校は県立高校の再編に伴い、22年に近隣の西宮甲山高校との統合が発表され、25年度から「西宮苦楽園高校」として1年生の受け入れを開始した。北高生である現2年生が卒業する27年3月末に閉校し、北高の名は消える。同校は「55年にわたり本校の教育理念を理解して支えてくれた地元市民や本校を愛してくれるファンへの恩返しとして、生徒の探究的学びの一環として、聖地を開放したい」とコメントしている。

 専用サイト(https://www.hyogo-c.ed.jp/~kurakuen-hs/)で事前申し込み必要で高校生以上は参加費1000円。【稲田佳代】

毎日新聞

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