雄大…気球から世界遺産「大山古墳」を眺める 4日から本格運航

2025/10/03 17:25 

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 世界遺産の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵、堺市堺区)を空から眺める気球の試乗会が3日、開かれた。上空約100メートルから、国内最大となる前方後円墳の全景を見渡すことができる。気球は4日から本格的な運航が始まる。

 全長486メートルの大山古墳は5世紀ごろに造られたとされる。大山古墳を含めた「百舌鳥(もず)・古市古墳群」は2019年に世界文化遺産に登録された。市が観光客を呼び込もうと計画していた。

 気球(直径22・4メートル)は地上とワイヤでつながり、上下する仕組みになっている。近くの大仙公園に発着場が設けられ、運航会社「アドバンス」(兵庫県豊岡市)は年間6万人の利用を見込んでいる。

 試乗した大阪府の吉村洋文知事は「空を飛んでいるようで、古墳の雄大さや歴史の深さを体験できて感動した。大阪や堺のシンボルになる」と話した。

 1回の飛行の定員は15人前後で、搭乗時間は約15分。チケットは16歳以上4200円、3~15歳3000円。【中村宰和】

毎日新聞

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