スライダー問題受け、公園での事故情報公表のあり方見直しへ 北九州

2025/12/25 05:15 

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 北九州市は24日、市管理の公園で発生した事故の情報共有や注意喚起のあり方を見直す方針を明らかにした。皿倉山山頂付近(八幡東区)のロングスライダーで、けが人が相次いだ問題を受け設置した検討会議で議論する。

 市によると、事故時の対応は2014年度に作成されたマニュアルに基づく。外部公表には触れられておらず、担当部署内で処理を完結させる慣習があったという。今後、担当部署外との情報共有のあり方などを見直す。

 問題の事故で市はけが人発生を公表せず批判を受けた。市の調査ではさらに、1月に市立響灘緑地「グリーンパーク」(若松区)にあるすり鉢状遊具(高低差1.9メートル、傾斜37度、半径4.8メートル)で40代男性が右足を骨折するけがをしていたと新たに判明した。

 現行のマニュアル上の対応として問題ないが、部署外に共有されなかったのはリスクマネジメントに課題があるとした。片山憲一副市長は「事故対応だけでなく予防するという観点で、市民への情報公開が遅れないよう対策を取る」と述べた。【山下智恵】

毎日新聞

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