ホリエモン、次はウイスキーで「ロマン」追う 北海道に蒸留所を開設
ロケットの次はウイスキーだ──。北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ(IST)」創業者で「ホリエモン」の愛称で知られる実業家、堀江貴文さん(52)が今度は町内で純国産ウイスキーの製造に取り組む。大樹町産のデントコーンや清流を使った「ローカル原料100%」を掲げるウイスキーで2025年中に蒸留に着手、28年の発売を目指す。堀江さんは「ウイスキーはロマンがある」と笑顔で語る。【鈴木斉】
堀江さんは24年9月、大樹町にウイスキー製造販売会社「Taiki Cosmic Glen Distillery(タイキ・コズミック・グレン・ディスティラリー)」を設立。取締役に就いた。蒸留所は大樹漁港に近い太平洋岸にある漁業用倉庫だった建物(大樹町浜大樹地区)を活用する。
国内で製造されるウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」として世界で愛飲されている。だが、原料の多くは輸入に頼っているのが現状だという。そこで堀江さんらが目を付けたのが「真の国産ウイスキーづくり」だ。
町内はウイスキーの主原料のデントコーン、香りづけに使うピート(野草などが堆積(たいせき)して炭化した泥炭)、清流100選に選ばれたこともある歴舟川(れきふねかわ)の水がある。タイキ社は「ウイスキーづくりに欠かせない原料がすべて地場産の画期的なプロジェクト」と強調する。
年内に倉庫に蒸留設備を搬入し、ウイスキーの製造を始める。3年間熟成させて発売する計画だ。熟成はバーボンウイスキー用のたるを使うが、将来的に大樹町産のミズナラを使ったたるに切り替えるという。
社長は、大樹産食材のふるさと納税返礼品を手がける「ビショクルfrom大樹町」の三原一馬代表が就いた。マスター・オブ・ウイスキーの資格を有し、「新宿ウヰスキーサロン」などを経営する静谷和典さんも取締役の一人に名を連ねている。
堀江さんが創業したISTは、民間単独開発のロケットとして国内で初めて高度100キロ超の宇宙空間到達に成功した。現在は人工衛星搭載用のロケットの開発を進めている。
堀江さんは19日に倉庫内で記者会見。「大樹町は(ウイスキーの聖地とされる)スコットランドのアイラ島に気候風土が似ている。ロケットも頻繁に上がるようになるだろうし、ウイスキーを味わいながら、ロケットの打ち上げを見てもらえれば」と話した。
会見に同席した黒川豊町長は「新産業として町の経済発展にもつながる。純大樹産のウイスキーは新たな観光資源にもなり、町としても応援したい」と期待を込めた。
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