大統領選出馬方針の韓国首相 保守派から期待の声高まる
韓国の大統領代行を務める韓悳洙(ハン・ドクス)首相(75)が1日、辞任した。次期大統領選(6月3日)に無所属で出馬する方針で、2日に正式表明する見通し。保守系の与党「国民の力」の候補者は3日に決まるが、いずれも出馬すると保守票が割れるため、候補者を一本化できるかが焦点となる。
韓氏は1日、「私が担っている(首相の)重責を果たすか、それを捨ててより大きな責任を負うか、二つの道がある」と述べた。そのうえで「我々が直面している危機を克服するため職を辞すると決めた」と強調し、大統領選出馬への思いをにじませた。韓氏の辞任に伴い、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相が大統領代行に就く。
韓氏は通商官僚出身。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権が2022年に発足した時から首相を務めてきた。進歩系の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権でも首相を務めた経験があり、保守、進歩の双方から重用されてきた。
国民の力の公認候補を決める予備選では、金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相(73)と韓東勲(ハン・ドンフン)前党代表(52)が3日の決選投票に進出した。ただ、世論調査会社「韓国ギャラップ」が25日に発表した支持率調査によると、進歩系の最大野党「共に民主党」から出馬予定の李在明(イ・ジェミョン)前代表(61)が38%で首位を独走し、金氏は6%、韓東勲氏は8%と低迷する。
また保守強硬派の金氏は中道層から、中道寄りの韓東勲氏は岩盤保守層から支持を得づらい。そこで幅広い支持を得られる可能性がある人物として、韓悳洙氏に期待する声が高まっている。ただ、ギャラップの調査では韓悳洙氏の支持率も6%にとどまる。 大統領選では10、11の両日に候補者の登録(届け出)があり、12日から選挙運動期間が始まる。
1日には、李氏の公職選挙法違反事件を巡り、大法院(最高裁)が無罪とした2審判決を破棄して審理を差し戻した。保守・進歩共に大統領選に向けた動きが激しくなっている。【ソウル日下部元美、福岡静哉】
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