韓国・李大統領、日韓関係は「石破首相よりも難しくなる」 就任100日

2025/09/11 20:03 

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 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、就任100日に合わせて記者会見を開いた。今後の日韓関係について聞かれ、「質問には『日本の新政権は石破茂首相の時よりも難しくなるだろう』との意味が込められていると思うが、私たちもそう考えている」と述べた。その上で「協力できる部分については対話し、広い心で互いに近づかなければならない」と強調した。

 李氏は歴史や領土問題に「背を向けてはならない」としつつ、経済や民間交流などとは分けて対応する「ツートラック」の方針を続ける考えを示した。

 さらに、日本の次期首相について「まだ誰になるか分からないが、協力することは協力し、問いただすことは問いただしていく」と述べた。特に保護主義の台頭などにより、従来の経済秩序が揺らいでいることから「経済分野での韓日間の新しい協力の枠組みが必要だ」と訴えた。日韓の協力が「北東アジアの安定」のためにも必要だとの見方も示した。

 新潟県佐渡市で今月予定されている世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の労働者追悼式を韓国側が欠席することについては、協議で「意見が一致しなかった」として、今後も協議を続けるとした。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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