理科実験で爆発 中学生ら6人けが 水素に引火か 兵庫・姫路

2025/09/11 21:32 

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 兵庫県姫路市教育委員会は11日、姫路市延末の市立山陽中学校で、1年生の理科の実験中に水素が入った三角フラスコが爆発したと発表した。ガラス片が飛び散り、50代の男性臨時教諭と生徒5人の計6人が負傷した。経過観察の生徒1人を除いて軽傷という。

 市教委によると、爆発は11日午前11時ごろに発生。当時、男性臨時教諭が亜鉛15グラムと5%の塩酸100ミリリットルをフラスコに入れて、水素を発生させる実験をしていた。

 フラスコ内の水素をガラス管を通じてシャボン玉に移し、空中に浮いた後に火をつけて破裂させる予定だったが、火をガラス管に近づけ過ぎてフラスコ内の水素に引火したとみられる。

 男性臨時教諭は右腕に、生徒1人は額にそれぞれ切り傷を負い、生徒3人がのどの痛みを訴えた。爆発音で耳の不調を訴えた生徒1人は今後の経過を確認するという。

 学校は市教委に連絡したものの、消防や警察には通報しておらず、市教委は「速やかに通報すべきだった」としている。【村元展也】

毎日新聞

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