自民役員人事、麻生派の鈴木俊一氏を要職起用で調整 幹事長案も浮上

2025/10/05 10:45 

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 自民党の高市早苗新総裁は、党役員人事で麻生派幹部の鈴木俊一総務会長(72)を要職起用する調整に入った。少数与党下で野党との連携交渉などを担う幹事長に充てる案が浮上している。党関係者が5日明らかにした。

 党総裁選の最終盤では、麻生太郎元首相(85)が、自身が率いる麻生派に事実上の高市氏支持の号令をかけ、流れを作った。高市氏は選挙期間中に麻生氏に支援を強く求めた経緯があり、麻生氏周辺の要職起用が取り沙汰されていた。

 鈴木氏は麻生氏の義弟にあたり、当選11回のベテラン。環境相や五輪担当相、財務相などを歴任し、現在は2度目の総務会長を務めている。麻生氏に近い鈴木氏を起用することで、政権基盤を安定させる狙いがあるとみられる。

 また、首相就任後の組閣に向けて木原稔前防衛相(56)を官房長官に充てる案も浮上している。

 高市氏は7日にも新執行部を発足させたい考えで、党役員人事の調整を進めている。【遠藤修平】

毎日新聞

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