洪水の中で迎えた「晴れの日」 床上浸水の教会で結婚式 フィリピン

2025/07/23 18:55 

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 フィリピン北部ブラカン州マロロスで22日、洪水で浸水したままの状態の教会で結婚式が執り行われた。新郎新婦は「結婚生活には困難がつきもの」と語り、「晴れの日」を迎えた。

 AP通信によると、豪雨の影響で教会内は膝近くまで浸水したが、家族や友人が式に駆けつけ、新婦は白いウエディングドレスをぬらしながら、バージンロードを一歩一歩進んだ。

 新郎は「これは私たちが乗り越えてきた苦難の一つに過ぎません」と述べ、10年間の交際を実らせた喜びを語った。参列者の一人は「悪天候にもめげず式は続けられた。愛の勝利です」と話した。

 現地メディアによると、フィリピンでは22日、前夜から降り続いた大雨により首都マニラを含む各地で洪水被害が発生。現地当局は23日までに12人が死亡したと発表した。現在も数万人が避難を余儀なくされており、今後も大雨が予想されているという。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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