旧統一教会総裁が強力弁護団準備 5日で辞任の大統領元秘書官も

2025/09/04 06:30 

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 政治資金法違反容疑で韓国の特別検察の捜査対象となっている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が、元検察幹部らで構成される強力な弁護団を準備している。公共放送KBSによると、李在明(イ・ジェミョン)政権で6月に民情首席秘書官に任命された直後に辞任した著名弁護士の呉桄洙(オ・グァンス)氏(64)も弁護団に加わった。

 呉氏は、弁護士資格を持つ李大統領と司法修習の同期。大邱地検の検事長などを経て弁護士となった。李政権が発足した6月、民情首席秘書官に任命された。だが、検事時代に妻が保有していた不動産を巡る不正疑惑などが指摘され、任命から5日で辞任に追い込まれた。

 KBSによると、呉氏は1日、韓総裁の弁護団に合流した。2日にはソウル市内の特別検察の事務所を訪れ、韓総裁の件について検察側と協議したという。

 弁護団には、元水原地検検事長ら元検察幹部も含まれている。

 特別検察は韓総裁に対し、8日に出頭して事情聴取を受けるよう求めている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告=あっせん収財罪などで起訴=が教団の元幹部からネックレスなどを受け取る見返りに、教団に便宜を図ったとして立件。韓総裁も事件に関与した疑いがあるとみている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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