プーチン氏、ウクライナで「目標は必ず達成」 外交か軍事力で

2025/12/18 09:18 

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 ロシアのプーチン大統領は17日、ウクライナで続ける「特別軍事作戦」について、外交か軍事的手段のいずれかによって「目標は必ず達成される」と主張した。この1年を総括する国防省の会合で語った。米国が仲介するウクライナ和平協議が続く中、改めて強気の姿勢を示した。

 プーチン氏は「我々は外交による目標達成を望むが、敵対者側が本質的な協議に応じない場合は軍事力で歴史的領土の解放を達成する」とし、「安全保障上の緩衝地帯の設置と拡大という課題にも取り組む」と語った。

 ロシアが「自国領」と主張するウクライナ東・南部4州の全域や周辺地域の軍事制圧も辞さない構えだ。トランプ米政権などに向けて、前線での優勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 この会合で、ベロウソフ国防相は、ウクライナでの今年の戦果として新たに「6000平方キロ以上の地域」を制圧し、これは昨年より約3割多いと述べた。事実であれば、東京都の総面積の約2・7倍に相当する。また、敵軍の戦闘力を3分の1に減退させたとも主張した。

 また、プーチン氏は「2022年に戦争を始めたのは我々ではない。それは、西側諸国の支援を受けたウクライナの破壊的勢力であり、実質的には西側諸国自身だ」と言い張った。【モスクワ真野森作】

毎日新聞

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