「任務完了しました」――。トランプ米政権による関税措置を巡り、日米両政府は２２日（日本時間２３日）、「相互関税」と自動車関税を１５％に引き下げることで合意した。交渉のため訪米していた赤沢亮正経済再生担当相は２２日にトランプ大統領と会談直後、自身のＸ（ツイッター）にホワイトハウスで撮影した自撮り写真とともに「任務完了」と投稿した。

　赤沢氏がトランプ氏と会談したホワイトハウスには、６月にカナダであった主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）の際に開かれた首脳会談時の写真が飾られている。赤沢氏は「（会談の）帰りにホワイトハウス内の踊り場でトランプ大統領と上司（石破茂総理）の写真を発見したので記念撮影しました」と書き込んだ。

　４月に交渉担当に指名された赤沢氏はこれまで８回にわたって訪米し、米側の担当閣僚と協議を重ねてきた。８回目にあたる今回の訪米では、２１日にラトニック商務長官と、トランプ氏との会談前の２２日にベッセント財務長官と協議した。

　トランプ氏との会談後に記者会見に臨んだ赤沢氏は「思い描いた通りの交渉になった」と振り返った。【高田奈実】