首相退陣意向に「自民党が変わる」 自民青年局が緊急会議

2025/07/23 18:06 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 自民党青年局は23日、地方組織の若手議員らと参院選の結果について話し合う緊急会議を開いた。石破茂首相(党総裁)ら執行部の即時退陣を求める意見が多数を占めた。中曽根康隆青年局長は会議後、首相の退陣意向について記者団に「(党の)顔が変わるというのは国民に対し『自民党が変わる』というメッセージにつながる」と語った。

 会議はオンラインで開かれ、東京都を除く全国46道府県連の青年局メンバーが参加した。中曽根氏は冒頭のあいさつで「これを機会に党を再生できなければ、もう我々は終わりだ。極めて強い危機感を持っている」と訴えた。

 参加者からは2024年10月の衆院選、今年6月の都議選、今回の参院選のいずれも敗北したことに関し「三つの戦いにおいて民意を得られなかった。総裁、執行部の責任であり、重く受け止めるべきだ」と批判が噴出。首相が辞任する場合でも「党としてけじめをつけるため、各議員の意思を表明するという意味でも(党大会に次ぐ意思決定機関である)両院議員総会を開くべきだ」という声が多く出た。

 一方で「顔を変えるだけでは意味がない。自民党が本当に変わっていかなくてはいけない」と党の刷新を求める意見もあった。会議後、中曽根氏は「『保守』といわれるような方々の票が自民党から流れているのは事実だ。立党の精神、綱領を今一度我々が自覚して、何のために自民党があるのかを分かりやすく国民の皆さんに発信していく」と述べた。【野間口陽】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース