ウクライナの電力インフラに攻撃 キーウなどで100万戸停電

2025/10/11 12:29 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ウクライナ各地で9日夜から10日未明にかけ、電力施設などを狙った大規模な攻撃があり、首都キーウ(キエフ)などで約100万戸が停電した。ロシアはエネルギー需要の高まる冬を前にインフラへの攻撃を強めている。

 ロイター通信によると、キーウでは80万戸が停電したほか、断水や地下鉄の運行停止も起きた。キーウでは10日中に停電は解消し、他の地域でも復旧が進んでいるという。

 東部ハルキウ州でも20万戸が停電した。南部ザポリージャでは攻撃で7歳の子どもが死亡した。

 ウクライナ空軍によると、無人航空機(ドローン)465機とミサイル32発が飛来したが、ドローン400機超とミサイル15機を撃墜した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、記者会見で、悪天候でウクライナの防空システムの性能が2~3割落ちていたと説明し、「ロシアは悪天候の日を意図的に選んだ」と非難した。友好国に防空システム「パトリオット」の供与を働きかけており、今秋にも新たに2基が届く見込みだと明かした。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース