戦後80年談話、石破首相は熟慮 「歴代内閣の方針は引き継ぐ」

2025/01/21 16:41 

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 石破茂首相は21日、毎日新聞の単独インタビューに応じ、戦後80年にあたって首相談話を出すかどうかについて「今までの経緯も踏まえながら適切に判断したい。新たな談話を出すか出さないか、出すとすればどのような形で出すか、いつが適当かということも踏まえてよく考えていきたい」と述べた。

 安倍晋三首相は2015年8月、戦時中の日本の行いについて「痛切な反省と心からのおわび」に言及する戦後70年談話を閣議決定。戦後60年時には小泉純一郎首相談話、50年時には村山富市首相談話が出されている。石破首相は80年談話を出すかどうか判断する時期を問われ、「いつ出すかにもよるが、あまり短い期間でばたばたやるものではない」との認識を示した。基本的な歴史認識については「歴代内閣の方針は基本的に引き継いでいきたい」とした。

 20日に就任したトランプ米大統領との信頼関係構築に関しては「(会談を)やってみないと分からない」とし、「日米同盟のさらなる信頼性の強化につながるかが大事だ」と強調した。選択的夫婦別姓に関する自民党内の議論については、頻度を上げるよう21日の党役員会で指示したと明らかにした上で、党見解をまとめる時期について「国民の関心も高いとなると、早いに越したことはない」と述べた。【影山哲也】

毎日新聞

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